【時間_1.ニュートン】

時間は、本当に不思議。

 

 

時間の流れは独立した存在で

確固たる絶対的なもの、

という日常感覚は、どこで作られるんだろう?

 

物心ついたときには

「時計」が存在していて、標準時が使われていて

 

ロンドンの12時は東京の21時で

時刻は違うけれど

ロンドンの12時と東京の21時が

同じ「今」であると思うこの感覚。

 

 

エベレストの頂上にいても

地下鉄のホームにいても

 

4光年先の惑星プロキシマ・ケンタウリbに

いたとしても

 

時間は全く同じに流れていると考える

この日常感覚。

 

 

でも、時計が無かったころ

太陽の動きによる昼と夜の繰り返しが全てで

 

アリストテレスは

変化がなければ時間は存在しないと言ったという。

 

時間は出来事の順序であり

出来事がなければ、時間はない。

 

それが太古からの人類の自然な直感だったという。

 

 

現在を生きる私は

事物と関係なく存在し、一定の流れを刻む時間を

「感じている」。

 

 

この絶対的な時間を

最初に提唱したのはニュートンで

 

かの天才は、

日常と切り離した数学的な時間を作り出した。

 

複雑な現実と無関係に

シンプルな存在として美しく刻む時間。

 

 

至上の純粋ともいえるニュートンの時間は

近代物理学を確固たるものに仕上げ

 

ここ数百年の間に社会に浸透し

今も色濃く私たちの中に存在している。