【体内時計】

“時空”から考える時間もロマンチックだけど

ヒトの感覚でとらえる時間もとてもおもしろい。

 

子どもにとっての1年と大人にとっての1年は違う。

大人が感じる1年はあっという間。

 

自分の年齢を分母にして考えるせいだと思っていたけれど

どうも違うらしい。

 

言われてみると、自分の生きてきた時間の長さを

実感としてとらえているかというと

甚だあやしい。

3年前も、10年前も、明確に区別できない。

 

体内時計の正確な分子メカニズムは未だ不明だけれど

細胞分裂のタイミングなどは

たんぱく質の分解と合成のサイクル、つまり

たんぱく質の新陳代謝速度によって

コントロールされているらしい。

 

「この新陳代謝速度が、体内時計の秒針である」

というのが福岡伸一博士の仮説。

 

悲しいかな、新陳代謝速度は、歳をとると確実に遅くなる。

秒針の進みが遅くなるから、子どもの時より1年を短く感じる。

 

説得力のある説だなと思う。

大人でも代謝の良い人は、1年を長く感じるのかしら。

(誰か教えて!)

 

この時空のなかの、この地球上の、ヒトの時間感覚。

生命の回転速度。

 

1杯の珈琲を飲む間に、

私の秒針はどれくらい進んでいるんだろう?

珈琲も科学と哲学の味がする。