【生命に学ぶダイナミックリレーション】

受精卵から分裂した細胞群(初期胚)は

なんの細胞にもなりうる状態で、

 

脳になっても、脊髄になっても、皮膚になってもいい。

 

過不足なく、丁度良くそれぞれの細胞になって

個体を完成させることができるのは

 

細胞表面のたんぱく質を介した情報交換によって

何に分化していくべきか、

他の細胞との兼ね合いで決定していくから。

 

脳になる細胞がたくさんいるなら脊髄になろうか、

皮膚が足りていないなら皮膚になろうか、

各細胞は周りとのコミュニケーションによって

自分の役割を明確にする。

 

分化しようとしている細胞群をばらばらにしてしまうと

細胞は“情報交換”ができなくなり

何に分化すべきかわからなくなり

何にも分化できない。

 

 

生命を構成するミクロなパーツは

試験管で合成することができるけれど

 

パーツをただ組み合わせても、決して生命体にはならない。

 

ある機能が発現するのは

その機能に関わるたくさんのパーツが

ただそこに並んでいるのではなく、

各パーツがそれぞれ特定のタイミングで出現し、

特定のエネルギーと情報を

特定のタイミングでやり取りすることによる。

 

多数のパーツの

見事なタイミングにおける相互作用の重なりによって

生命は生命たりうる。

 

 

生命がもつダイナミックリレーション。

その有機的な「つながり」が、人の社会にも存在していて

 

私はこの世に産み落とされてから

 

さまざまなタイミングでさまざまな人と出会い

触れ合い、関係し、他人の個性を知り、自分の個性を知り

情報を蓄積し、新たな情報と重ね合わせて学びを得、

感謝が生まれ、

 

人とつながりながら、今日も生きている。

 

人と人との間の、ダイナミックリレーション。

これがなければ、きっと人は途方にくれてしまう。

ここに、人生のとても大切なものがある。

 

この環境に、人に、

このホームページをご覧になって接点を持ってくださった方に、

心から感謝します。