【希望と絶望と反粒子】

この世のものは、表裏一体。

プラスとマイナスがセットで存在する。

 

たとえば、希望と絶望。

絶望があるからこそ、希望がある。

希望を知るためには、絶望を知らなければ。

 

プラスとマイナスで結果ゼロ。

希望と絶望が打ち消しあうなら

結局この手に何が残るのか?

 

 

粒子には、反粒子がある。

たとえば、電子と陽電子。陽子と反陽子。

 

粒子と反粒子のペアは光から生まれ

粒子と反粒子が出会うと、消滅して光となる。

 

 

宇宙の始まり。ビッグバン。

ものすごく高い温度でエネルギーがゆらいで

粒子と反粒子の対生成と対消滅が

いたるところで繰り返され

 

宇宙が膨張し冷えてくると

すべて対消滅し、

もう粒子と反粒子の対生成はなくなって

粒子も反粒子も無い、エネルギーだけの世界になる

 

はずだったのに、

 

この世界には粒子だけが残り

星や私たちが存在する宇宙となった。

 

 

粒子と反粒子の対称性には破れがあって

 

10億回に1回くらい、

反粒子が消えて粒子が生き残る

といったことが起こったりして

 

この世界には、粒子が残った。

 

 

表裏一体のものにも、

「対称性の破れ」があったりする。

 

10億の、つまりたくさんの希望と絶望のなかで

あきらめずに葛藤すれば、

 

 

きっと最後に希望が残る。