【オルバースのパラドックス】

宇宙が無限で、どこまでも続いているとしたら

 

空には星が見えて

星と星の間に少し遠くの星が見えて

その先にもっと遠くの星も顔を出して

 

遠くの星の光はわずかしか届かないけれど

宇宙が無限に広がっているならば

星の数もまた無限にあり

遠くの星の弱い光も、その数が無限にあれば

多くの光となり

 

宇宙全体から届く星の全光量は

太陽よりもずっと明るく

 

夜空は昼間の空よりすっと明るいはずである。

 

奇妙な話。

オルバースのパラドックス。(※)

 

 

「なぜ、夜は暗いのか?」

 

 

19世紀の宇宙観。

宇宙は過去から未来へ永久不変に存在しており

無限に広がっている。

 

この宇宙観では

オルバースのパラドックスに答えられず。

 

星空は、果てしなく続いているわけではない?

宇宙の広がりには限りがある?

 

そんなモヤモヤが渦巻いて

およそ200年が経った今。

 

21世紀の宇宙観。

宇宙に果てはないが

宇宙の大きさは有限であり

宇宙には始まりがあった。

 

 

そのときどきで

この宇宙とは?と真剣に考えてきた人々によって

更新されていく宇宙観。

 

その軌跡もドラマチックで美しい。

 

 

ドイツの天文学者ハインリヒ・オルバース(1785~1840年)が1826年に唱え、

「宇宙は有限である」という考えを示唆した。