【違いをつくる10万分の1ゆらぎ】

宇宙の始まり、

ビッグバン理論の証拠のひとつ。

 

ビッグバンの“残り火”である

「宇宙マイクロ波背景放射」

 

かつて“火の玉”だった宇宙に充満していた光が

“宇宙の晴れ上がり”のときから

自由に飛び回れるようになって

 

膨張して温度の下がった現在の宇宙においても

そのまま飛び続けている。

 

若き宇宙の様子を伝えてくれるこの放射は

 

宇宙のあらゆる方向からやってきて

空のどの方向を向いても同じように見える。

 

 

けれど実は、

よくよく観測すると

方角によって10万分の1ほどのムラがある。

 

宇宙初期の、量子ゆらぎによって生じたムラ。

それが急膨張によってゆすられて

 

ちょっと物質の多いところ、少ないところ。

10万分の1ほどのムラを作った。

 

ちょっと物質が多いところは

重力がちょっと強いから

どんどん物質が引き寄せられて

さらに重力が強くなって

長い長い年月をかけて集まった物質が

星をつくる。

 

ムラが無くて完全に均一だったら

あらゆる方向に同じ強さの重力で引っ張られて

物質は動かず

集まらず

星もできない。

 

何も生まれない。

 

 

10万分の1のムラ。

現在のこの素晴らしい宇宙、

星も、銀河も、私たちも

神のサイコロ、量子ゆらぎの産物。

 

 

10万分の1といえば、

1日のうちの1秒。

1年のうちの5分。

 

それくらい小さな「違い」が

こんな大きな「違い」を作るなんて

なんとも励まされる話。

 

どんなに小さなことでも、きっと挑戦する価値がある。

 

最初の小さなゆらぎ【きっかけ】と

それをずっと育てていく重力【習慣】。

 

塵も積もれば山となる。

宇宙は今日も美しい。