【時間_5.とりあえずの区切り】

「時間は存在しない/カルロ・ロヴェッリ」

を読んで、時間について考えてきた。

 

時間の真の姿の一端をつかんだようにも

迷宮がより深くなったようにも感じられる。

 

 

「なぜ昼は昼なのか、夜は夜なのか

 時は時なのかを議論するのは、

 昼と夜と時間の浪費にすぎないのです」

(ハムレット/シェイクスピア)

 

 

そう、こんなに時間について思い巡らしても

日常に大きな影響はない。

 

少なくとも地球全体では

「同時」の時刻を刻んでいるとして差し支えないし

 

過去から未来へ向かう時間の矢は

人間社会の共通ルールで、

過去と未来の区別がないと思ったところで

過去には戻れない。

 

 

ただ知りたいんだ。

人間の知覚、認識能力までも超えて、

 

本当のところ、この世界はどうなっているのか。

 

20世紀の量子論が明らかにしたところによれば

人間が観測する限り、真の姿はわからない。

 

どうやっても知りえない真理があること、

ここに謙虚さが生まれ

 

それでも探求をやめないこと、

ここに受容と想像力がある。

 

不完全な存在であるヒトの性質を受け入れ

それでもなお、想像力を駆使して挑む。

 

 

先陣切って探求している科学者に

敬意と感謝は尽きない。

 

 

この本は、この先も何度か読むだろうし

そのときどきで考えること、感じることは

変わってくると思うけれど

 

ひとまずここで、いったん区切り。