【サンタクロース実在論】

子どもの頃、

サンタクロースはいると思っていたのに、

 

TVで「サンタはいない」という話をしていて

 

心底びっくりして

ものすごくショックだったことを覚えている。

 

それから

サンタクロースは「架空の人」になって、

 

魔法が溶けてしまった後の、なんとも残念な空気感。

 

 

そうして大人になったけれども

 

人の親になった今、クリスマスが来るたびに

「サンタクロースはいる」と確信するようになった。

 

 

サンタクロースの正体、それは

子どもの幸せを願う大人の想い。

 

 

ファンタジーの世界を、なんの疑いもなく享受できること。

この世界には奇跡があって、祝福される感覚に包まれること。

 

それは子供の特権だから。

 

その特権を、フルに活かしてほしくて

その貴重な時期を、思う存分堪能してほしくて

この世界が優しいことを、身体中に感じてほしくて

 

なぜなら大人になったとき、

自分を助けてくれるのは

きっと子供の時胸躍らせた自分の記憶だから。

 

 

少しでも子供時代を長く楽しんでほしくて

 

ずっと前から、いろいろな国で続いてきた

サンタクロース・システム。

 

暗黙のうちに世代から世代へ引き継がれ、

それぞれが、小さな単位でサンタの役割を果たす。

 

柔軟で強固なサンタクロース・システム。

人の想いに支えられたこのシステムは、強い。

 

 

今夜、私は夜中にそーっと起き出して

(寝落ちしないよう気をつけねば)

息子の枕元にプレゼントを置くだろう。

 

この子はいつまで夢の世界にいられるのか。

屈託のない寝顔も、朝目覚めたときの興奮も

かけがえのないギフト。

 

 

今年もこの役割を果たせることに

心から感謝申し上げます。