【One】

One、という単語。

 

 

この宇宙は極めて小さく圧縮された点から始まったという。

いわゆるビッグバン理論。

 

今、ここに存在するもの

私や、あなたや、周りの人たち、その他すべての生命

ビル、山、空、海、・・・

全部全部、たった1つの点に詰まっていた。

 

世界は(この宇宙は)もともと1つ。

 

 

京極夏彦の「ヒトでなし」という小説で

主人公が自分の娘を殺した殺人鬼について

「俺には、お前と俺の違いがわからないよ」

というシーンがあって

ものすごい境地だなと思ったことをずっと覚えている。

 

まさにヒトでなし、人ならざるものの領域。

 

 

アインシュタインは

「個人の無意味さ」という言葉を残している。

皆、1つだから、か。

 

 

数学においても1は象徴的な数字だと思う。

 

ある物理学の先生に

「ひも理論を理解することは

なぜ1があるのかを理解することと通じている」

と教わったことがある。

 

その言葉の真理は理解できてないけれど

その言葉の秘める深遠さを感じる。

 

 

究極の理論、世界の根源、有と無、

そういう香りが、「One」から漂ってくる気がする。