【色即是空】

目の前の石ころをよく見ると

 

灰色に見えたその表面は

色んな色が混ざり合っていて

思ったより凸凹していたりして

 

もっともっとよく見ると

それは分子や原子からできていて

 

さらによくよく見たら

原子核、そのなかに陽子と中性子

 

さらに

どんどんどんどん

ミクロな世界に分け入れば

そこは素粒子の世界で

 

素粒子は

ここにいたかと思ったら

あっちに行ってたり

かと思えば今度はそっち

 

絶え間なく振動して

 

素粒子にはもう

大きさがほとんどなくて

 

すかすかの振動。

 

 

ミクロに見たら

こんなにすかすかの振動の集まりなのに

 

マクロに見たら

固くて静止している石ころ。

 

 

 

偉大なる先人が

千年以上前に看破していたように

 

色即是空

空即是色

 

形あるものは、本当は空っぽで、不変の実体がない。

空っぽは虚無ではなく、この世の全てを形作る。

 

 

目に見えるものはすべて

絶え間なくゆらぐ世界からの湧出。

 

そう捉えたら

元の世界はこんなにもひとつ。

 

色(形)と空(空っぽ)の間をとりもつのは

「縁」?

 

 

目の前に石ころがあること

今ここに人間として存在していること

地球という星

 

奇跡という言葉が浮かぶ。