【宇宙から見る】

想像してみる。

 

空に向かって

高く高く飛んでいって

 

雲を越えて

飛行機を越えて

 

成層圏を越えて

オーロラを越えて

 

もっと高く

 

高度400kmの世界。

 

 

漆黒の闇。

底の知れない、無限に広がる黒。

 

静謐な虚空。

 

畏怖を感じるかもしれない。

 

恐怖を感じるかもしれない。

孤独を感じるかもしれない。

 

 

そのとき眼下に地球が見える。

 

青く広がる、神々しいまでの輝き。

 

海、雲、大地と太陽の織りなす色彩

刻々と変化していくグラデーション

 

大気に囲まれた濃い青色。

 

 

生まれ育った場所。

還る場所。

生命を宿す惑星。

みんな、あそこにいる。

 

 

さらに飛んで遠く遠く

月まで行って

振り返れば

 

ビー玉のような地球。

 

青く縁どられた

繊細な

透き通るように輝く球体。

 

親指の向こうに隠れてしまうような

あの小さな場所で

人間のすべてが繰り広げられている。

 

 

この巨大な暗闇のなかに

ほんの一点、青く浮かび上がる。

 

みんな、あそこにいる。

あの美しくて小さな惑星に。

 

 

この広大な宇宙のなかで

奇跡のようにめぐりあって

 

みんな、あそこにいる。

 

私の還る場所。

みんなのいる場所。